ワンストップ

特殊清掃現場では、掃除はもちろんのこと、葬儀、相続、不動産の処分と次から次へと処理していかなければならいことが、遺族の負担になります。 そこで、特殊清掃を行う業者の中には、これらを一括して1社で取りまとめて引き受けてくれる会社があります。それが、特殊清掃のワンストップサービスというものです。

◆相続◆
相続において、相続税の申告をするのは、相続全体の5%と少ないです。 他の95%の相続おいて、必要になる可能性の事項は、遺産分割協議書の作成、不動産の処分、相続人の確定(相続関係図の作成)、 相続財産目の作成、金融機関等における相続手続、紛争がある場合は紛争の解決が必要になります。 これらの分野は、税理士、弁護士、司法書士、行政書士といった専門家に相談することが可能です。

◆葬式◆
葬式に際しては、遺体のエンバーミング、エンゼルケアが必要になってきます。これらについても、専門で行っている企業があります。

孤独死、自殺等で遺族がその故人の突然の死に遭遇すると様々な問題がいっきに降りかかります。 精神的にも辛い中、これらのことがいっきに降りかかり、かつ、人の死を自分が処理しなければならない立場に初めて立った場合、 右往左往してしまうであろう状況が容易に想定されます。 多少、費用がかかっても、ワンストップで引き受けてくれる業者の存在は非常にありがたいことでしょう。

メメント・モリ

死を想え。どんな人にもいつか死はやってきます。 死を恐れるばかりでなく、自分自身の死、他者の死について、時には立ち止まって、心の準備をしておくが大切であるように思います。 上記にあげたとおり、人が死ぬことで様々な業務が発生します。業務という言葉は人の死に対する適切な言葉ではないと思いますが、他に言葉が思い浮かびませんでした。 私の尊敬するある師は、「人は死ぬために生きている」とおっしゃっていました。だからこそ、今を懸命に生きなければならないと思います。 死の現場は、人に様々なことを訴えかけています。それが、まったく関係のない他人の死であっても。