特殊清掃とは?

特殊清掃とは、英語ではCrime Scene Cleaners、つまり「事件現場清掃」と呼ばれます。 事件、自殺、事故などの変死体現場や孤立死、孤独死などにより遺体の発見が遅れてしまい、遺体の腐敗や腐乱により汚れた室内を清掃する業務のことをいいます。

年間自殺者は全国で約3万人、孤立死は6万人以上という統計がでている現代日本社会で、この特殊清掃業務の需要は高まっています。 複雑化する世の中、高齢者の増加で、この清掃業務は、今後ともますます需要が高まっていくことが予想されます。

ただ、この業務は長期間放置された遺体は強烈な異臭を残すので、正直誰もやりたくない仕事のようです。また、精神的ダメージも大きいです。 実務経験者の話では、「臭いになれることはなし、仮に慣れてしまうと自分は精神的におかしいのではと思ってしまう。 そして、死について考えすぎるとおかしくなり、食欲が減退することもある」ということです。 というのは、たとえ75歳の人間でも、死後5日ほどで、体液が布団を突き抜け、厚さ5センチのフローリングをふやかして、下のコンクリートまで届くそうです。 ただ、不動産オーナーや遺族からはとても感謝される仕事のようです。

料金の目安としては、2LDKの間取りで、100〜150万円、1DKで70万円前後が相場のようです。 感染予防対策や適切な機材利用法をしないと重大なトラブルを招くこともあります。例えば、注射器を誤って踏んでC型肝炎に感染した方もみえます。

特殊清掃の現場

特殊清掃が必要な現場では、遺族は警察に中に入ることを止められたり、すごい悪臭でドアから先へ進めないことがあります。 何の心構えも準備もなく、中に入ってしまうと、2次感染の恐れもあります。
特殊清掃の見積もりは、死後の経過日数、部屋の間取り、汚染の様子、何日までに清掃をしたいかなどによって変わってきます。